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PAN-DARIN のはじまり
 
代表のすみよし育代です。
私の娘は、長野県立こども病院にお世話になりました。
娘は、穂高病院で産まれて産後 3 日目にこども病院に搬送され入院、検査をしてもらい、先天性の心疾患を持っていることを告げられました。
先生方と話し合い、病気はあるけれど自宅で生活をできるところまで娘を元気にしてもらい 退院させてもらいました。
皆さんは「こども病院」と聞いてどんなイメージを持っていますか?
私にとって長野県立こども病院は明るい病院です。
娘が産まれてから、そして病気がわかってから、私はあまりにもショックで何も考えられませんでした。
その状況の中、専門用語でわかりづらい病気の説明も、先生がわかりやすく丁寧にしてくださったり、泣いてばかりいる私にそっとティッシュを差しだしてくださった看護師さん達が、家族に寄り添った治療をして くださいました。
本当にありがとうございました。
昨年(2017)たまたま SNS の投稿で、長野県立こども病院のドクターカーのクラウドファンディングの記事をみつけました。
ドクターカーが老朽化してボロボロのまま今も子供たちの命を救う活動をしていると知り、お世話になったこども病院に何かできないかとクラウドファンディングに参加しました。
 
そんな中、親族が病気で「こども病院」にお世話になることとなりました。
千葉に戻って長野県立こども病院とは少し離れていたこともありましたが、長野県立こども病院に関係することが重なり、それが何かのメッセージに思えて、もっと長野県立こども病院にできることはないか、 お世話になった先生や看護師さん、スタッフのみなさんに恩返しをしたいと考え始めたのが、PAN-DARIN で寄付活動をするきっかけです。
 
子供の病気やケガ、そして離れ離れになることで、人生の中でこれ以上に悲しくて、辛いことはないと思います。
子供も闘っていますが、ご家族も一緒に闘っています。
神経をすり減らし、不安を抱えながらでも、こどものために笑顔で強くいること。
「生と死」 、「この世界にいるかいないか」ということは天と地との差です。
でも、子供を思う親の気持ちは同じだと思います。
娘と離れ離れになってしまいましたが、今戦っている子供たちに娘を重ねて、 今同じように悩んだり苦しんでいたりするお母さんたちに自分を重ねて、自分の子供にできなかったこと、 そして一緒に今を懸命に生きる子供たちを応援したいと思っています。
私が活動する原動力はやはり「娘」の存在です。
大切なわが子を亡くすという経験をして、「神様はいない」という絶望を味わいました。
でもその経験をしたことで、真摯に娘の病気と向き合って、助けようとしてくださった先生や看護師のみなさん、心の支えになってくれた友人、そして娘がくれたかわいい仏具を同じ気持ちで苦しむ方がたへ届 ける仕事、天使ママの会のみなさん、PAN-DARIN のメンバー、 娘がいなければ出会えなかった素晴らしい方がたとのご縁をいただきました。
娘が作って繋げてくれたご縁は本当に宝物です。
娘が自分の体全部で教えてくれたこと それは何事にも感謝するという気持ちです。
娘に負けないように、恥じないように、今できること積み重ね、娘に胸を張っていられるような活動をし ていきたいと思っています。
このご縁を繋げていって、たくさんの人が気持ちよく助け合って生活できるようになることを願っています。
5 年ほど前から、PAN-DARIN はワークショップを開催していますが、まずは募金箱をいベント内に設置することから始めました。
今は、賛同してくださる方がどんどん増えて、輪が広がり、私の住んでいる千葉県や遠く神戸からも物販品を提供してくださっています。
少しでも入院生活を快適に過ごせる備品の購入になる活動をしたいと思っていますが、 今アンケートを取ったりしながら、何が一番よいのか検討しながら活動しています。
 
作家一人一人がそれぞれの気持ちで出店します。
■こども病院にお世話になったことのあるご家族から
 
子供がこども病院にお世話になり、ドクターや看護師さん、保育士さんに感謝を伝えたいと思っていたが、どこになにをしてよいのかわからなかった。
恩返しができることがうれしいです。
 
■在宅介護の介護士さんから
 
利用者さんで手先が器用で作品をたくさん作っている方がいるので、出品したい。 作品が売れたら、利用者さんも張り会いになる。
 
■子ども病院で闘病しているこどもたちに、障害を持って作家活動をしていたり病気をもっていても仕事 をしている希望になりたい。
 
■スリランカで様々な事情を持つ女性が集まる国営工場から仕入れた生地を使ってエコバックを出店しま した。
PAN-DARIN では、笑顔の循環をぐるぐるまわしていきたいという理念があります。
生地を織る女性
生地を買って製品を作る作家
かわいいと購入してくれるお客様
その売り上げの一部をこども病院へ寄付
その寄付金で備品を購入して、子供たちが笑顔になる
その笑顔で作家が笑顔になる、そして次の作品を作る
スリランカの女性の生地を買う
立場も職業も年も関係なく、いろんな人がいろんな想いで参加して 皆さんの笑顔の循環が新しい笑顔の循環を作っていき、お互いを支えあう輪を作っていけたらと思ってい ます。
寄付だけが目的ならば、ただ寄付を募れば早いのですが、作家さんの負担になってしまうとこの活動が続きません。
ですから、寄付に関しても売り上げの一部という決めごとはありますが作家さんのできる範囲でおねがいする形にしています。
PAN-DARIN の活動を広く知っていただき、賛同いただける方、感謝を形にしたい方、何かをしたいと思 っている方、いろんな想いを循環させていけるように努力していきます。
みなさんにご協力いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
 
PAN-DARIN 代表 すみよし育代
【プロフィール】 安曇野市穂高出身 千葉県船橋市在住
PAN-DARIN の活動を安曇野市と船橋市を行き来しながら行う
自分で娘のために制作したかわいい仏具を、同じ気持ちで悲しみの中にいる方へ少しでも心に笑顔を届け たいという想いで、かわいいガラス仏具の店 Bee-S を営む

 

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